今月のコーヒー

2月はイエメン共和国の「イエメン・サナニ」をご案内致します

フルーティーでスパイシーな香りと深みのある柔らかなコクの最もモカらしいモカのひとつです

 イエメンは中東アラブ諸国のひとつで、アラビア半島の南西の角に位置し、北はサウジアラビア、東はオマーンに隣接した共和国です。日本では「コーヒールンバ」で有名になった「モカマタリ」の生産国です。イエメンのコーヒー豆は特に等級規格がなく、輸出銘柄の大部分は生産地の名称に由来しています。

  

「サナニ」は、イエメン共和国の首都「サナア(Sanaa)」の周辺地域で産出されるコーヒーの銘柄です。優良生産地といわれる旧北イエメンの山岳部、標高1450m〜2100mの高地に点在する小規模な農園から集められたコーヒー豆を手選別で丁寧に仕上げられたものが、この「イエメン・サナニ」です。この地域で育てられているコーヒーの木はこの地域ならではの伝承品種で原生種に近く、モカコーヒー本来の特徴を数多く兼ね揃えています。また、これらの農園では化学肥料や農薬等を使わない昔ながらの方法が用いられ大切に育てられています。収穫も手作りの足場にのり手かぎで枝を引き寄せたりして赤く熟した実だけを手摘みする丁寧な作業が行なわれています。
 

【名前の由来】
「モカ」とはイエメンの南西岸、紅海に面する小さな港町の名前です。昔、アラビアで産出されたコーヒーはこの港から船積みされたので、港の名に因んで「モカコーヒー」と呼ばれました。港は1800年代の中頃から、やや沖合いに潮流が運んできた土砂が堆積してできた砂地のため閉鎖され、その後コーヒーは西岸のホデイダや南岸のアデンから輸出されています。輸出港は変わりましたが、モカコーヒーの名前は今日でもそのまま使用されています。
エチオピア産コーヒーも味わいが似ていて、モカの名で取引されます。理由は「イエメン産モカコーヒーの木は、元はエチオピアから移植されたものだから」とか、「産地がイエメンに近いし、品質が似ているから」、「以前エチオピア産コーヒーはモカ港経由でヨーロッパに輸出されたから」などさまざまで、はっきりしたことは分かりません。

急斜面に作られた農園 昔ながらの農作業 手作りの足場での収穫作業

焙煎度合 : 中焙煎(強めのシティーロースト) (焙煎目減り 16.9%)

抽出方法 : ペーパードリップ方式
・柔らかなくちあたりのなかにほのかな甘味を感じさせる深いコクと、その奥に秘められた優しいモカの味わいを楽しむ 
  「イエメン・サナニ」14g(メジャーカップ大盛り1杯)をやや粗挽きにして、約89℃のお湯で130cc抽出する。