今月のコーヒー

5月はエチオピアの「イリガチェフ グレード1 ウォッシュド」をご案内致します

バランスのとれた柔らかなコクの優しいモカの味わい

 アフリカ大陸の北東部に位置するエチオピアは、ソロモン王とシバの女王との間に生まれたメネリク1世(紀元前1000年頃)により建国されたと伝えられているアフリカ最古の独立国で、コーヒーの発祥の地ともいわれています。「イリガチェフ」はアビシニアン高原の南シダモ地区イルガチェフ町にて生産されるコーヒーです。

                                       

このアビシニアン高原は、雨量が多く比較的涼しい熱帯雨林がありコーヒー栽培に最も適した気候と土壌に恵まれています。エチオピアのコーヒーは全てアラビカ種で、その大半は非水洗式(アンウォッシュド)コーヒーですが、グルメコーヒーが求められるなかで、水洗式(ウォッシュド)コーヒーが増えてきました。
コーヒー豆はコーヒーの果実の中にある種子です。この種子は、硬い皮(パーチメント)に包まれ、さらに果肉に包まれています。種子を果肉から取り出す方法として、自然乾燥の非水洗式(アンウォッシュド又はナチュラル)と水洗式(ウォッシュド)の2種類の方法があります。
非水洗式は、古くから行なわれている方法で、摘み取った果実をそのまま天日乾燥し脱穀する方法です。ブラジル、エチオピア、イエメン産の殆んどのものがこの方法で行なわれています。
水洗式は、収穫された果実を水溝に流し込み水に浮いた果実を取り除いた後、果肉除去機にかけて外皮と果肉を剥ぎ取ります。次に水槽に入れ浮いた果肉を取り除いた後、発酵槽に移し半日から一日水に浸すことにより発酵させて豆についたぬめりを溶かし去り、再び水洗いを行ないます。その後、天日又は機械にて乾燥させます。
水洗式の豆は乾燥式に比べて美しくツヤがあり、異物の混入が少ないのが特徴です。

エチオピアでの等級基準は、欠点数と精製方式に応じて設定されています。主要な輸出等級はグレード2のウォッシュド・コーヒー、グレード4および5のアンウォッシュド・コーヒーとなっています。日本には、グレード5以上のものが輸入されています。
「グレード1」の等級は通常では作られることは無く、完全オーダー制にて作られる特別な最高品質のものです。

エチオピア・アラビカコーヒーの輸出等級表
等級 グレード1 グレード2 グレード3 グレード4 グレード5 グレード6 グレード7 グレード8
欠点数 0〜3 4〜12 13〜25 26〜46 47〜75 76〜150 151〜340 340超
備考 輸出禁止 輸出禁止 輸出禁止
(欠点数とは、サンプル300g中に含まれる欠点数のことです)

    
高原の斜面に作られた農園風景       水洗処理されたパーチメントを天日乾燥させる

焙煎度合 : 中焙煎(強めのシティーロースト)(焙煎目減り 16.9%)

抽出のポイント  抽出方法:ペーパードリップ方式
バランスのとれたまろやかなコクと甘い香りを味わう
:「イリガチェフ グレード1」13gを90℃のお湯で130cc抽出する