今月のコーヒー

10月はインドネシア・バリ島の「バリ・アラビカ スマトラ式」をご案内致します


柔らかな苦味とコクのバランスのとれた味わい

 インドネシアは東南アジア南部に位置し、赤道をはさみ東西5,110kmに及び大小1万8110もの島々から構成される共和国です。世界第4位のコーヒー生産国ですが、生産品種は病害虫に強く栽培が容易なロブスタ種が中心で、レギュラーコーヒーとして使用されるアラビカ種の生産は全体の約10%にしかすぎません。アラビカ種は主にスマトラ島、ジャワ島、スラウェシ島、バリ島で生産されています。


            

 インドネシア・バリ島のバツール山(1717m)の山腹、バリ島の水瓶と呼ばれる美しいバトゥール湖を中心に広がるキンタマーニ高原(1100m〜1500m)では、アラビカ種のコーヒーを栽培する農園が広がっています。この地域でバリ・アラビカは生産されています。バリ・アラビカといえば、フルウォッシュド方式で精製されたコーヒーでしたが、「バリ・アラビカ スマトラ式」はスマトラ島で生産されるマンデリンコーヒーと同じウェットハル(スマトラ式)精製法にて生産されたコーヒーです。
マンデリンコーヒーのような深い味わいがプラスされた、新たなバリ・アラビカコーヒーです。

 神の島バリ、峰々に神々が宿り山野に精霊が満つ、聖なる水にあふれた豊かな大地からの恵み。実りを神に感謝しつつ一粒一粒を丹念に摘んで、丁寧につくりあげたコーヒーは、まさに、「神の島の贈り物」。

スマトラ式とは、マンデリンコーヒーに行なわれている独特の精製方法です。
コーヒーの実をその日のうちに果肉を除去し、水につけた後に1日程度乾燥させ、まだ水分含有量高い状態で脱穀してから豆全体の水分含有量を整える乾燥を行ないます。
この独特の精製法方によって、マンデリン独自の味わいが生まれると言われています。
精製とは、収穫したコーヒーの実から種子を取り出し生豆の状態にすることです。


焙煎度合 : 中焙煎(やや強めのシティーロースト)
                (焙煎目減り 16.7%)
   

抽出方法 : ペーパードリップ方式

柔らかな苦味とコクのバランスのとれた味わいを楽しむ 
    バリ・アラビカ スマトラ式14gをやや粗挽きにして、約89℃のお湯で130cc抽出する。